組めたら勝率九割!「玉頭位取り」 〜1

この記事はシリーズです。↓パート2実戦編

https://www.taropou06.online/2022/08/18/有力「玉頭位取り」の棋譜解説%E3%80%80〜2/

こんにちは、「taropou」です。軽く自己紹介をさせて頂きます。将棋倶楽部24 四段 将棋ウォーズ 五段の自称高段者です。よかったら、最後まで記事を読んでください!

実際に対局した動画を載せます。この下に文の記事はあります。

今回は、角交換振り飛車に対して超有力!とされている、「玉頭位取り」作戦を解説していきます。「角交換振り飛車に、何を指せば良いかわからない」と言う方への記事です。早速、玉頭位取りの長所と短所を解説していきます。

 玉頭位取りとは?

まず、玉頭位取りとは何か解説します。

 ↑が理想型の1つです。終盤で、相手が銀冠なら、▲8五歩と突いて玉頭攻めをします。相手が銀冠では無いなら、8五まで歩を突いて良いです。

こっちも理想型の1つです。▲8五歩と仕掛けると大迫力です。また、飛車を回る場合は桂頭を保護して、▲4六歩▲4七銀とした方が相手の速攻に対応できます。

 1つ例を出します。

 このような形になれば勝ち確です。相手の飛車先逆襲は間に合いません。▲8五歩△同歩▲同銀と進めば優勢でしょう。これは極端な例でしたが、これくらい成功することも多いです。

 次回、将棋倶楽部24で指した棋譜を紹介しますが、その棋譜もこの例のようになりました。ぜひそちらも読んで下さい。

玉頭位取りの恐ろしさを少しでもわかっていただけましたか。この戦法は、有利が有利でとどまらず、勝ちまで行ってしまうところが恐ろしいです。

 玉頭位取りの長所と短所

 最初は、長所を解説します。

  玉頭位取りの長所

長所を5つにまとめました。

  1. 玉が結構堅い。
  2. 作戦があまり知られていなく、狙い通りになりやすい。
  3. 組み上がれば、一方的に勝てる。
  4. 囲いが破られても中段玉で粘れる。
  5. 手詰まりという状況になりにくい。
  長所1

1.玉が結構堅い、は本当です。攻め合いになると相手は中段玉の距離感についていけなくなるでしょう。美濃と同等の硬さと考えてくれて大丈夫です。

  長所2

2.作戦があまり知られていなく狙い通りになりやすい、は僕の記事で玉頭位取りが流行り、この理由が消滅すれば良いと思っています。

  長所3

3.組み上がれば一方的に勝てる、はその通りで、相手が美濃でも穴熊でも銀冠でも、玉頭から攻めれば勝てます。組めたら勝率九割と考えて良いでしょう。

  長所4

4.囲いが破られても中段玉で粘れる、は玉頭位取りの特徴です。位取りで空中の制空権を握っているため、相手は追いにくいです。ただ、囲いが破られないのが一番良いのに間違いはないです。

長所5 

5.手詰まりという状況になりにくい、は地下鉄系の戦法の特徴です。狙いがはっきりとしており、手詰まりにはなりにくいです。

玉頭位取りの長所を解説しました。次は玉頭位取りの短所を解説していきます。

  玉頭位取りの短所

玉頭位取りの短所を3つ紹介します。

  1. 組み上がるまでに手数がかかる。
  2. 相手からの速攻に弱い。
  3. 穴熊には効果が半減する。
 短所1

 1.組み上がるまでに手数がかかる、はこの戦法のハッキリとした弱点です。ある程度の玉の堅さを求めたため、組むのに時間がかかるようになってしまったのです。

 短所2

2.相手からの速攻に弱い、のは少し痛いです。組み上がる前に速攻をされると引くしかありません。とにかく組み上がるまで我慢です。

 短所3

3.穴熊には効果が半減する、は残念ながら事実です。上から押し潰す作戦なので低く構えられると指しにくいです。ただ、角交換振り飛車で穴熊を指す人は少なく大丈夫でしょう。

玉頭位取りの短所を解説しました。戦法には、勿論長所も有れば短所もあります。短所を見て落ち込まないで下さい。

  まとめ

玉頭位取りについて少しでもわかっていただけたでしょうか。気になったらぜひ実践してみて下さい。また、少しでも面白いと思って頂けましたら、他の記事も読んで下さい。最後まで読んで下さり有難うございました。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました