必勝戦法!?相掛かり「ひねり飛車」について

 こんにちは、将棋ウォーズ→五段,将棋倶楽部24→四段の「Taropou」です。

 ※今回から、しばらく研究の記事を上げていきます。ご理解ください。

 今回の記事では、相掛かりのひねり飛車について研究していきます。

えーと。ひねり飛車って何だっけ?

知らなくても大丈夫!第一章で、ひねり飛車の狙いについても書いてるからね!

 あと、ひねり飛車って流行ってたらしいけど最近、プロ間では指されてないよね。どうしてなの?

 それも、第二章に書いてるよ!最後まで読んでしっかり学んでね!

 ちなみに自分は、ひねり飛車は近年下火ですが、強い可能性?を感じています。

ひねり飛車とは。ひねり飛車の狙い

 まずは、ひねり飛車とは、何かについて解説していきます。ひねり飛車は、2000年前後に流行った相掛かりの戦法です。多分・・・。

 ひねり飛車では、まず▲3六飛と3四の歩を狙います。そして、△3三金と歩を守ったのを見て、駒組みをしていきます。その中で衝撃的なのが、右の端角です。一見、飛車に成られてしまいそうですが、飛車を成ってきたら▲8八角で次の▲8六飛、▲8二歩を狙えます。

 さきほどの▲9七角の狙いは、左の▲8六飛です!相手陣より駒の打ち込みが少ないことを活かして飛車をぶつけます。相手は、△8四歩と飛車交換を拒みますが、そこで右の局面の通り、▲7六飛と石田流に組みます。ここから、美濃に囲えば、陣形の差で勝ちやすいです。

 成功の例を挙げましたが、有段者の実戦でもこう進むことが結構多いです。後手は△3三金と歩を受けない手もありますが、そうすれば歩得することができます。

 そうだ、ひねり飛車ってこういう戦法だったよね。たまに、やられると対応できないんだよね。

 ここまで読んで、ある疑問が生まれのではないでしょうか。「じゃあ、なんで現代のプロ間では指されていないの?」そうですね。現代では、ひねり飛車がプロ間で指されることは滅多にありません。なぜでしょうか?それを次章で解説していきます!

ひねり飛車はなぜ下火になったのか?ひねり飛車の対策

 では、ひねり飛車が下火になった理由について調べていきます。この章では、前章の最後で書いた疑問を解決していきます。これは、ひねり飛車の対策でもあるのでひねり飛車に困っている方は読んでください。

対策1

 第一章の変化を思い出して見て下さい。なにか、思い当たりませんか。そうです。最初の3四の歩を狙った▲3六飛です。

 この、▲3六飛のせいで△3三金とバランスの悪い陣形になってしまいました。要は、▲3六飛とされない、▲3六飛の狙いを消せばよいのです。

 では、▲3六飛の狙いは何でしょうか?3四の歩です。ということは・・・△3四歩と突かなければ良いのです。△3四歩と突かなければ3三金の悪型にならないので、駒組みができます。

 そうか、ひねり飛車には△3四歩と突かなかったら良いのか!

対策2(番外編)

 こっちの対策は、あまり現代では有力視されていませんが、ひねり飛車対策の一つとして紹介させていただきます。お時間に余裕のない方は読み飛ばして下さい。

タコ金の図

 この作戦は「タコ金」と呼ばれ、△3三金とさせたことを逆用します。左図のように、玉を囲い、右図のように△4四金から、飛車を圧迫していきます。厚みが好きな方などが好きな作戦ですが、見た通り、玉が薄すぎるというとんでもない弱点があります。

 そのため、あまりお勧めしませんが、一部の棋風の人は好きなので一応、紹介しておきました。

 うーん。玉が薄くて難しそうだな~。僕は、対策1をしようと思う。

棋風は人それぞれだから、自分に合う作戦をすればいいよ!

実戦で使ってみた

 解説だけだと、「わかりにくいかな」と思い、実際に将棋ウォーズで指してみました。では、ここから、実戦の解説に移ります。忙しい方は飛ばして、まとめに行って下さい。

早速、実戦を解説しますが、実況動画がYouTubeに公開されています。動画は、こちらから。

※こちらが後手ですが先手として符号?を読ませていただきます。

 左の局面、どっかで見ましたね。この局面では、当然▲3六飛(右の局面)と指しました。相手は、△7七金と歩を守りました。

 数手後。ひねり飛車を目指しましたが、早繰り銀で対抗してきました。▲7六飛と出来ないので8筋から動きましたが、△9五歩(右図)をうっかりしました。飛車の利きが止まった瞬間を狙われ、焦りました。

 うまく立ち回り、左の局面に。次の▲7六歩が厄介で困りましたが狙いの一手がありました。▲8七金(右の局面)です。金を使い抑え込む狙いです。▲9六香や▲8四歩があり、優勢です。

相手は持たない

 数手後。金で抑え込めていますね。次に▲8三歩成があり、▲7五金の援軍もあり持ちません。相手はこの局面で、時間切れ負け、となりました。勝勢だったので、投了と見てもよいでしょう。

 ひねり飛車に早繰り銀で対抗してきましたが、金を使い上手く抑え込むことができました。快勝譜でした。

まとめ

 今回は、ひねり飛車について研究してまとめました。この記事が一人でも多くの人の助けになればよいです。この記事がよいと思ったら、シェアお願いします

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